のっけから「殺処分数」なんて、書きたくないし向き合うのも辛いですが、ねこ検定のお勉強には欠かせない項目です。
猫ブームといわれる華やかな世界の裏側では、飼い主のいない犬や猫たちがひっそりとその命を終えなければならない現実があります。
そこで今回、お勉強を兼ねて、最近の全国の犬・猫飼育頭数と殺処分数を調べてみました。ここ数年でデータがどう推移してきたのか見ていきます。
【目次】
犬と猫、どっちが多く飼われている?
猫がもたらす経済効果を「ネコノミクス」と呼び、発表されたのが2016年でした。なんとその経済効果は2兆円を超えたといわれています。(@_@。
検定のテキストでは、犬猫の飼育頭数の推移が2004年~2016年まで記載されています。
2004年は
だったのが、
2016年には
で、猫が犬を超えそうになってるよ!っていうところまででした。
そこからどう推移していったのか、
出所である一般社団法人ペットフード協会のサイトで調べてみました。
(※こちらのサイトでは、2017年以降より調査対象年齢を変更したということで、数値が若干変化しています)
2016年
2019年
完全に猫が犬を上回りました。
詳しい推移のグラフは、下記をご参照くださいね。
https://petfood.or.jp/data/chart2019/3.pdf
ちなみに、猫にかかる年間支出は
猫ブームは続いているとか、いやいやもう終わったとか、世間ではいろいろとささやかれておりますが、アニコム損害保険株式会社の「ペットにかける年間支出調査」によると、2014年から2016年にかけて18万円から16万円へと減少傾向にあったのが、
- 2017年 20万円
- 2018年 23万円
(2019年のデータ見つけられず)
と、盛り返しております。
個人的にはブームなどではなく、ただ単に猫を愛する人が増え、猫にかける費用を惜しまなくなった結果なのではないかと思っておりますが。
SNSの普及も大きな要因になっているのかもしれませんね。
※ねこ検定って?
公式サイトはこちら。受験日は3月22日。申し込みの締め切りは2月です!
犬・猫の殺処分数は2015年から約半分に減少
はい、ここからあまり見たくない数値です。
ここでは環境省の2018年までのデータを参考に見ていきます。
数値的には、見出し通り2015年から見ると約半分に減少しているのですよね。
環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理]
リンクの資料では、2004年から2018年までのデータが読み取れます。
【犬・猫の殺処分数の推移】
2004年
~~~
2015年
2018年
- 犬 8千頭 ↓
- 猫 3万頭 ↓
…どうでしょうか。
確実に減少していますよね。犬は1万頭を切っています。
もちろん、まだまだとんでもない数字だと思っていますが、2004年の恐ろしい数字から考えると、すごい変化です。
殺処分数が減ったからといって、適正飼育がなされているかといえば、そうではなく、いまだ捨て猫や多頭飼育問題が多発し、動物保護団体が悲鳴を上げています。
この数字が出せたのも、保護団体、そして個人でがんばっていらっしゃるボランティアさんの努力があってこそ、なのでしょう。
我が北海道はどうか
同環境省のデータでは、各都道府県および指定都市などの処分数も個別に分かるようになっています。
下記のページで、お住まいの地域のデータを確認できますよ。(2018年のデータです)
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/files/r01_3_4_3a.pdf
私の住む北海道では、
- 犬 23頭
- 猫 188頭
となり、
指定都市札幌のデータは
- 犬 1頭
- 猫 23頭
でした。
人口や環境なども影響するので、一概に多い、少ないとはいえないものの、ゼロではないんだな…と改めてショックでした。
おわりに
3月に受験を控えたねこ検定の勉強をしつつ、お勉強されている方とシェアできればと飼育数や殺処分数の最新のデータを記事にしました。
正直、範囲が多岐にわたっているため、どこを重点的にやろうか迷走中なのですが(^-^;
純粋に自分が押さえておきたいと思ったことを中心にまとめています。
検定テキストのデータが2016年頃なので、その後はどうなったか?ということにスポットを当てました。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
検定テキストなど
動物愛護法もおさらいしなきゃだな…
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