我が家の姉妹猫、ななとかまど(2歳)は子猫のころからいわゆる「夜中の運動会」を開催しています。夜中の運動会とは、昼間は大人しいのに、夜になると急にスイッチが入ったように興奮して、唸ったり走り回ったりする行動です。
この行動、猫と暮らしている人であれば、多くの人が「あるある」と共感していただけるのではないでしょうか。
逆に、猫と暮らしたことのない人は、この光景を見ると猫の豹変ぶりに若干引いてしまうかもしれません(笑)。
今回は、「猫の運動会とは何ぞや?」という人に向けて、我が家の猫を例に紹介します。
【目次】
猫が夜に運動会をする理由
夜の運動会は、「真空行動」と呼ばれる猫の習性です。
狩猟本能を持つ猫は、「獲物」を追いかけたり捕まえたりという習性が備わっています。しかし、飼い猫として食べ物を与えられるようになってからは、その必要がなくなってしまいました。
おもちゃで遊ぶなどして発散できれば良いのですが、発散しきれないときには見えない獲物を追うように、突然唸ったり激走したりします。
ほとんどの場合は本能から来る行動なので、過剰に心配はいりません。
参照:【ペトこと】猫の運動会はいつまで続く?やめさせる方法やマンションでの対策を紹介
我が家の猫の運動会はこんな感じ
猫さんの性格や暮らしている環境によって、おそらく運動会の様子は違うと思われます。我が家の猫の場合はこんな感じだよーと紹介することで、何かの目安になれば幸いです。
スイッチが入るのはいつも突然
正直、なんの前触れもありません。まったりしていたと思ったら、急にコロンと横になり、クッションやカーペットに爪を立て、手足をバタバタさせながら興奮しだします。
目はまさしく獲物を狙う目。でも獲物はどこにもいなーい
それで、2匹のうちどちらかがもう片方にちょっかいをかけ、理不尽な猫パンチを繰り出すのです(^-^;
だいたい、発端はかまど(キジトラ)である場合が多いですね。
唸る、走る。まるで何かが乗り移ったように
よくもまあ、狭いマンションの部屋をこうも全速力で走ること。
一度スイッチが入ったら追いかけっこは止まりません。かまどなどは、およそ想像もできないほどの低い唸り声で「ヴーーーーーー」と唸っております。
(まさに、「ヴ」という文字がしっくりくる鳴き声です)
初めてこの声を聞いたときは耳を疑いました。
これは敵を威嚇する猛獣の声であり、かわいい子猫の出す声じゃないでしょうよ( ゚Д゚)
普段インスタにアップしている、仲良しこよしの姉妹猫とはほど遠いではないか。
一方、なな(キジ白)のほうは、もっぱら一緒に走るだけで唸り声は出しません。ときどきかまどと取っ組み合いになるときに、「ミギャーッ」と変な声を出すことはありますが。
意外と短時間で終わる
猫は瞬発力の生き物ですから、運動会はもっぱら短距離専門です。
一般的に猫の最高時速は50キロといわれていますが、トップスピードの持続時間は10秒ほど。狭い我が家だとダッシュ5~6本くらいでしょうか。速すぎてきちんとカメラに収められたことがありません。
短距離走はあっという間に終了し、そのあとは横になってのびています。
我が家の場合、運動会はだいたい夜の10~12時にスタートし、5~10分の間で終了というパターンが多いです。子猫の頃は毎日のように走っていたような記憶がありますが、2歳を過ぎた現在は1~2週間に1度くらいに減りました。
我が家で行っている運動会対策3つ
①物を減らして事故防止
まずは猫さんの安全を考えなければなりません。
猫は空間認識能力に長けているので、上手に障害物を乗り越えて狭い部屋を走り回ることができます。
とはいえ、部屋に(特に床)物が多いと、さすがの猫さんもつまづいたりぶつかったりもするのです。
我が家では運動会が始まったなあ…と思ったら、猫ベッドやら爪とぎやら、床にあるものはスススーっと移動して、ぶつからないようにセッティングします(笑)。
あとは、普段から必要最低限のものしか置かないように工夫することも大事です。
ペットがいるいないに関わらず、床にものが少ないと、掃除がしやすいという利点もあります。
お掃除ロボットもスイスイー♪の記事はこちら
②寝る前に運動させる
「夜の運動会は昼間の遊びが足りないからだ」といったことをよく耳にします。
しかし、実感としては「そんなことはない」。結構遊んであげてるヨ!
自分たちが寝る前には、5分でも10分でも、じゃらしを振って猫を運動させています。
確かに、毎日猫を満足させてあげられているか?と聞かれれば、YESとは言えません。遊び方が足りない場合もあるかと思います。
それに、猫も2歳を超えると簡単にはじゃらしに飛びつかなくなってくるんですよね。そうなると今度は遊び方も工夫しなければなりません。
それでも、運動はしないよりしたほうが良いと思うので、頑張ってじゃらし振ってます。
ちなみに我が家では、ちょっとした発想の転換で普通の猫じゃらしでも遊んでくれる方法をあみ出しました。我が家だけの遊びかもしれませんが、遊び方に悩んでいる方はよろしければご参照くださいませ。
③ただ楽しむ・傍観する
さあ、寝ようとなったときに運動会が始まってしまったら、楽しく見守っています。運動会の観客になるというわけです。けっこう見ていると面白いものですよ。
ただ、走っているときの進路に立たないように注意してください。下手をすると、衝突事故を起こしますので。
飼い主が寝ているときに運動会が始まってしまったら、諦めます。ときどき布団の上にダイブしてくることもありますが、我慢、我慢。すぐに疲れて寝てくれますから。
夜中の運動会は元気な証拠
ときに問題行動とされる猫の運動会ですが、多くの場合はみんな通る道だと思って大丈夫です。私はむしろ、猫たちの元気のバロメーターだと思って見ています。唸り声も、「こわーーーい!(^▽^;)」と言いながらも笑ってしまってますし。
もし、走る音などが気になる場合(猫は基本的に走り回ってもそれほどうるさくないですが…)は、衝撃吸収タイプのジョイントマットなどを敷くのも効果的です。
運動不足になりがちな室内飼いの猫は、このような行動を起こすことでバランスを取っているのかもしれませんね。
やんちゃな猫に手を焼いているという場合はこちらをご参照ください。
我が家の猫あるあるシリーズもどうぞ。