猫は下部尿路疾患(FLUTD)になりやすい生き物といわれていますが、さまざまな猫飼いさんとの交流においても、その通りだなという肌感覚があります。
当ブログでも、我が家の猫の特発性膀胱炎についてずっと記録を残してきました。
2020年に書いた記録記事が、今でも読まれコメントもいただけているのはありがたい限りです。
今回は、我が家の猫のストルバイト結晶や特発性膀胱炎のその後と、あるウェットフードに助けられた話をさせていただこうと思います。
※今回記録につき長文ですので、お時間あるときにお読みいただくか、知りたい情報のみ目次からジャンプしてくださいね!
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- ストルバイト結晶から特発性膀胱炎になった2019年からの経緯をざっくり
- 2023年春ごろ かまどの尿が濃い そして血尿も復活か
- 結論から言うと、ウェットフードに助けられた(一周まわった?)
- 少量パウチは神!我が家の与え方
- 血尿はなくなった(と思います)
- おわりに 健康とは
ストルバイト結晶から特発性膀胱炎になった2019年からの経緯をざっくり
我が家の猫たちは、2歳になる前には既にストルバイト結晶が出ていたんです。
1歳すぎにもう療法食になるとは、飼い主も思いもよりませんでしたよ(-_-;)
療法食に切り替えたら、すべてがうまくいくと信じて疑わなかったあの頃。
そこからほどなくして、かまど(キジトラのほう)の血尿が始まり、そこからあれやこれやと試したり失敗したりした記録は、以下にまとめてあります。
結局、当時何が血尿を治したか?というと
・ペット用自動給水機設置
のどちらかが功を奏したのだろうと思われます。
何度も書いてますが、これは療法食自体を否定するものではなく、療法食が合わない子もいるという事実を書いていますのでご了承くださいね
それから2023年の現在(なな・かまど6歳)に至るまで、ずっとヒルズ療法食(C/D)を続けています。
でも、実は現在自動給水機はやめてしまいました^^;
なぜなら、猫たちは従来の置き型容器のほうばかりで水を飲むようになってしまったからです。
ほとんど使わない自動給水機のお手入れを続けることに虚しさを覚えた飼い主は、しばらく様子をみようといったん自動給水機はお休みにしております。
交換フィルターとか買い置きあるので、また出番がくればいいなとは思っていますが^^;
自動給水機をやめてみた話
↓ ↓ ↓
2023年春ごろ かまどの尿が濃い そして血尿も復活か
ヒルズの療法食で安定、自動給水機はもう1年以上やめていますが、目視での血尿はみられませんでした。
けれど、かまどに関しては、その後尿検査するごとに「尿が濃い」と言われ続けます。
尿が濃いということは、結晶ができやすい状態であるということと同じです。
確かに、システムトイレのシートをみると、かまどのほうが尿の色が濃く、どちらの尿か一目瞭然。
そして、とうとう、シートがややピンク色に染まったのが2023年春頃でした。
さて、どうしますか…。
もはや、ヒルズ療法食すら合わなくなったのか、それとも飲水量が足りていなかったのか。
そこですぐに動物病院に駆け込まなかったのには理由があります。
その頃飼い主は猫の東洋医学や「BARF」という食事法について少しだけ触れる機会がありまして、まずはちょっと落ち着いて考えてみようという決断に至ったからです。
結論から言うと、ウェットフードに助けられた(一周まわった?)
日頃から、ウェットフードを与えていらっしゃる飼い主さんにしたら「何を今さら…」と思われるようなオチです。(すみません)
なので、以下は読み飛ばしていただいてもかまいません。
うちの猫たち、特にかまどさんは何故かウェットフードをあまり食べない子です。
みんなだいたい大好きなちゅーるも、気分によっては食べず。
控えめに言って「カリカリ大好き派」だと思います。
その代わり、お水は良く飲む子だったので、まあそれで相殺されてるだろうと、飼い主は安直に思っておりました。
そんな中での血尿疑惑。
今までの経験では、動物病院に行き細菌検査をして問題なければ抗生剤を処方され、「療法食の継続」「水を飲ませて」「ウェットフードをあげて」という指導が入るという流れです。
もちろん、別な病気が隠れている場合もあるので、すぐ病院へ行った方がいいという考えもあると思います。
尿だけ持参して持っていくか、本にゃんを連れていくか?
病院連れていくと過呼吸なるしなあ…(T_T)どうしよ。
うーむ、、と悩んでいたとき。
たまたま「BARF」のコンサルタントをされているスイス在住の日本人の先生が、地元でお話会をされるとの情報を得まして、行ってみることにしました。
BARFについては、書き出すと長くなるので、気になる方は検索してみてください^^;
日本語サイトもあまりみつからないのですが、以下のような記事が分かりやすいかと。
(個人的には、いろんな理由からまったく同じことをする必要はないと思っていて、ただその考え方には深く共感する部分があります)
お話会で一通りBARFの何たるかをざっくりですが学ばせていただいて、最後の質問コーナーで、血尿とストルバイトについて手を挙げました。
すると、先生からは一言
「(もちろん個別事例があることは前提の上で)カリカリをやめてください、としか私からは言えません」と。
先生自身も、ドライフードを全否定するわけではないということをお話いただいたうえで、やはりBARFの考え方に基づけば、高加工になればなるほど、弱い子は臓器に負担がかかります、との見解でした。
その後も、先生からご心配のメールが届き、「緊急的に市販のウェットを多めにあげてみては」とまでアドバイスいただいたことには感謝しかありません。
確かに、当たり前ですがウェットフードはドライフードに比べると加工度は低めです。
「うちの子はウェット食べないから」
と諦めていましたが、それで血尿が治る可能性があるならと、食べられるウェットフード探しを始めました。
先生からの助言は
「市販のウェットフードを選ぶポイントは、とにかく原材料がシンプルであること、植物油が含まれていないこと」
です。
つまり、保存料とか食いつきを良くする調味料とかが入っていないものですよね。あと、ストルバイト予防なので、ミネラル添加もご法度です。
分かってはいるものの…「無一物」などの素材勝負的な缶詰は まっっっったく口をつけてもくれません(T_T)
たまに「これは食べてくれる」というフードを見つけても、大容量のものだと食べきれず、時間が経つとこれまた全然食べてくれないのです。
(密閉、冷凍、色々試しましたがどれもダメ)
いろんな種類を購入して、食べなくては捨てる。繰り返しフードロスの日々に、心折れそうになっていた中、やっと食べてくれるウェットが見つかったのです!
少量パウチは神!我が家の与え方
食べない子が食べられる量というものは、本当に少量です。
今のところ、このモンプチの「厳選まぐろ 無添加 30g」であれば、2匹で分けてやっと完食してくれます。
無添加だから選んだわけではなく、食べられるものがこれだったのです。
ちなみに、同シリーズはひととおり試しましたが、食いつきがいいのはこの「無添加」だけでした。
無添加といっても増粘多糖類は入ってます。
無一物は食べないのに、増粘多糖類入りなら食べるのね(・_・)
本当に少ない量です。
なので、やはりカリカリ療法食は続行しつつ、間におやつみたいな感覚でウェットをあげます。
それでも少しお腹を空かせていないと、完食してくれないときもあるという、何ともデリケートなお二人さん。
あ、ちなみに血尿疑惑はかまどさんだけですが、2匹に与えています。
調子が良いときは、2パウチ目開封ということもありますが、だいたい1日1パウチ(を2匹で分ける)です。
こんな少量からのスタートでしたが、2週間ほど経つと目に見えて変化がありました。
血尿はなくなった(と思います)
たった1日15g程度のウェットフードを続けただけですが、目視では血尿は改善されたと思います。
もちろん、油断はできないですし、今後もまた再発する可能性はあるでしょう。
今後は時々尿検査も行いつつ、平行してほかにも食べられそうなウェットフードを探していこうと思います。
猫って本当に飽きやすいし、急にマイブーム終了、なんてこともありますからねえ。
おわりに 健康とは
「猫の医療はどこまでやるか」
最近、良く交流させていただいている猫友さんとこういう話題になります。
もちろん考え方はそれぞれなので、答えなど無いと思いますが、結局猫も人も悩みは同じ。
そもそも、病気ってどうしてなるの?
そんな素朴な疑問にも向き合ってみたり。
本来、野生動物には肥満や癌などはないという話も聞きます。
人間も、癌や糖尿病が増えたのは戦後になってからで、それまでも無くはなかったけれど現在の比ではないそう。
生活習慣の改善として食の改善や運動が推奨されているのは、もはや人間だけではなく、猫も犬も同じですよね。
病気になってから医療にお金をかけるのか、日頃から食生活に気を付けるか。
BARFやホメオパシー、東洋医学の考え方に触れると、健康について本当にさまざまなことを考えさせられます。
なるべく頭を柔軟にして、いろんな情報を取り入れていきたいなと思う飼い主なのでした。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
その後の記録もまた残していく予定ですので、良かったらたまに見に来ていただけますと幸いです。
以下は自宅で検査したい人のためのキットです
あくまでも補助的なものに留め、細かい検査は病院で行ってくださいね。