北のねこ暮らし

姉妹猫ななかまどとの暮らし。

服部幸先生の「ネコの本音の話をしよう」を読みました

服部幸 著書


ねこ検定までにもう何冊か本を読んでおこうと思い、獣医師である服部幸(はっとりゆき)先生の本を借りて読みました。

著者の服部幸氏は、2012年に開院した猫専門医療センターの院長として知られ、著書も多く出されています。

ねこ検定の参考文献にも服部先生の著書が多数あったので、いつか読んでみたいと思っていたんです。

今回は、そのなかから「ネコの本音の話をしよう」を選択しました。

【目次】

「ネコの本音の話をしよう」服部幸 著

タイトル通り、猫の本当の気持ちや、行動の謎を解説した本です。

おそらく一般の飼い主さん向けに書かれているのでスラスラと読みやすく、分かりやすい内容でした。

ベテランの猫飼いさんならおそらく半分以上は知っていることも含まれているかもしれませんが、獣医師である著者の裏付けがあることで「やっぱりね」と納得できる部分もあるでしょう。

猫と暮らし始めた人なら、1冊持っておいてもいいかなと思える内容です^^

ここからは、私が参考になったことをかいつまんで記録します。

第1章「ネコの本音を知る」

・ご飯は何度でも食べたいニャ(=^・^=)

→1日のご飯の量が守られていれば、数回に分けてあげてもOK。好きなときに食べられないことでストレスを感じることがある。

 

・いつものご飯にちょい足ししてニャ(=^・^=)

→猫は食べる行為に執着が強い。いつものご飯にほんの少しふりかけや猫缶をトッピングすることで満足することがある。ただし、病気の場合は×

 

・トイレはちょっと狭いニャ(=^・^=)

→本来は猫の体長の約1.5倍の大きさのトイレが必要。日本の住宅事情でドーム型や小さめの傾向にあるが、実は猫は開放感のある大きいトイレを好む。

 

・飼い主に指図はされないニャ(=^・^=)

→猫は犬のように人間との主従関係は築かないので、しつけという概念がない。天罰式のしつけも勧めない。自由な猫とのより良い共存方法を飼い主が工夫する。

 

第2章「ネコの不思議を知る」

・日本の猫の血液型はA型が多いんだニャ(=^・^=)

→猫の血液型はほぼAかBで、日本はAが多い傾向。そのためB型の猫は輸血が大変になる可能性もある。血統ではアメショーやシャムはほぼA、ブリショーやターキッシュバンはBが多め。

 

・猫の聴力は犬の2倍なんだニャ(=^・^=)

→耳介がメガホンのような形状をしていて、混み入ったヒダが音を集めている。耳には30もの細かい筋肉がある。

 

・時々狩りの本能が目覚めるのニャ(=^・^=)

→運動会ほど激しくなく、一瞬だけダッシュしたり逃げたりする行為は、運動不足や狩猟本能からきていると考えられている。

 

・三毛ネコとサビネコはほとんどメスなのニャ(=^・^=)

→オスの染色体がXYであることが関係しているが、ごくまれにXXYという染色体異常がある場合、オスの三毛猫が産まれる。日本の南極観測隊に同行した「タケシ」はオスの三毛だった

 

※遺伝子の話って難しい…一応、がんばって勉強して書いた記事はこちら

 

nanakama.hatenablog.com

第3章「じつはこんな悩みがあります」

・小さな子供は苦手ニャ(=^・^=)

→これは、まだ分別のついていない子供が猫をおもちゃのように扱ってしまうことから。

子供に分別がつくまでは親が見守り、猫の安全を守る。猫がいる家庭に子供が産まれた場合は、先住である猫をないがしろにしない。

 

・首輪の鈴の音が気になるのニャ(=^・^=)

→子猫の頃からつけていれば慣れることもある。音に敏感な猫もいるので、成猫になってからはあまりおすすめしない。

※うちもそうです(^-^;先日、鈴付きの首輪を試したら、挙動不審になってくるくる回り出したので、すぐ外しました。

 

・歯磨きは嫌いだけど、歯周病は恐ろしいのニャ(=^・^=)

→歯石が溜まると歯周病歯槽膿漏になる確率が高まる。歯周病になると口内の細菌が全身に回る可能性があり、心臓や腎臓にダメージを受けることも。長生きさせたいなら歯磨きをすること。

(この章では猫の歯磨き方法が詳しく書かれていました)

 

・ワンコと一緒の待合室は怖いのニャ(=^・^=)

→本来猫はなわばりの外へ出るだけで不安になるもの。大型の犬もいる病院の待合室がストレスにならないないわけがない。これが、著者が猫専門病院を立ち上げた理由でもある。

ISFMという団体が、猫に優しい動物病院に対して認定を行っている。この認定がされているかどうかが動物病院を選ぶ1つの目安になる。

※下記リンクで最寄りの認定病院が分かります。

www.jsfm-catfriendly.com

第4章「もっと幸せになるために」

この本のまとめ章です。

・猫が嫌がることはしない

・猫にされたくないことは、されないような工夫をする

・甘やかしとかわいがることは違う

・定期的に健康診断を受ける(8歳からは半年に1度)

・日頃からスキンシップで体の変化を感じ取れるようにする

・猫は神様からの授かりものであり、いつかはお返しするもの

 

獣医さんらしい観点でのまとめ章でした。

最後の「神様からの授かりもの」っていうのが猫好きの心を感じますね(*´ω`)

おわりに

自由猫

ずっと大事にするのだニャン

ネットを探せばいくらでも出て来る猫についてのノウハウ。今回は猫専門医としての観点で書かれた本にはどのようなことが書いてあるのかな?と気になり、こちらの本を選択しました。

2015年に出版された本なので、一般的に知られていることも多いですが、なかには知らなかったこともあり、今回読めて良かったです。

 

我が家の猫たちがお世話になっている動物病院は、今のところワンコと一緒の診療ですが、セカンドオピニオン先としてISFM認定病院も頭に入れておきたいなと思いました。

 

歴史に疎い私でも楽しく読めた「猫の日本史」の感想はこちら。

 

nanakama.hatenablog.com