我が家の姉妹猫、ななとかまど(2歳)は尿にストルバイト結晶が出やすい体質。
結晶は尿のph値に左右されやすく、現在療法食でコントロールしています。
ところが、ちょうど1年前くらいのこと、かまどに血尿が出てしまったのです。
検査の結果、下された診断は多くの猫さんがかかりやすいといわれる「特発性膀胱炎」。
かれこれ1年近く繰り返した血尿ですが、ついに今回の検査できれいになっていました!
そこで、ここまでの経過を簡単にまとめてみました。
【目次】
猫の特発性膀胱炎とストルバイト結晶の経緯
猫は下部尿路疾患(FLUTD)になりやすいといわれています。下部尿路とは、膀胱から尿道にかけての疾患を総称した呼び方。
ストルバイト結晶や膀胱炎はまさにこれに当たります。
まさかこんな若いうちから療法食生活になるとは思ってもいませんでしたが、ストルバイトは若い猫こそかかりやすい疾患なのだそうです。
ここでは、初めて尿検査を行った1歳時からの経過を簡単に説明します。
治りにくいといわれる下部尿路疾患の1つの例として、どなたかの参考になればうれしいです^^
前回までの尿検査の結果はこちらの記事をどうぞ。
【1歳5カ月時】ストルバイトが発覚。その3カ月後に血尿が出た
※1歳5カ月というのは猫たちのワクチン接種時期に同時に検査を行ったからです。
それまでは尿検査自体やったことがなかったので、もしかしたらもっと早くにストルバイトが出ていた可能性もあります。
2匹とも尿に結晶が見られました。
獣医さんから尿のphをコントロールしなければならない旨を説明され、療法食がスタート。
【このときのフード】ロイヤルカナンインドア→ロイヤルカナン療法食(オルファクトリー)に変更。良く食べていました。ときどきウェットフードも(市販の)
ロイカナ療法食にしてから3カ月経過したころ、システムトイレのシートが赤く染まるようになりました。
※実際の画像はこちらの記事をどうぞ。苦手な方は要注意です。
慌ててトイレに張りこみ、血尿の主はかまどだと確信。
一応2匹の尿を採取して、病院へ行きました。
このときは2匹とも結晶はなくなっていたので、ストルバイトからの炎症ではありません。
では、血尿の原因は?
この時点では「原因不明」でした。
ひとまず抗生剤で様子を見ることに。
【フード変更】ロイヤルカナンオルファクトリー→ロイヤルカナンユリナリーCLT(特発性膀胱炎に対応)ななも同じ療法食でOKとのこと
【5カ月経過】かまどの血尿治らず。謎の食欲不振状態に【特発性膀胱炎】
ずっとロイカナのCLTを食べさせているのに、一向にかまどの尿は見た目にも赤い。検査のちょっと前には、これまた原因不明の食欲不振に陥り、かまどは全くフードを食べなくなりました。(緊急処置として皮下輸液を打ちました)
獣医さんからは、我が家でのストレスを疑われる始末…(仕方ないですよね)
原因不明の膀胱炎を、「特発性膀胱炎」と呼ぶことをここで初めて知りました。
困った困った。
そのとき、コメントしていただいたsemsmoさんから、いろいろとアドバイスをいただきました。
【semamoさんの猫の場合】
- ロイカナの療法食を止めたら血尿が治った
- 以前食べていたフードに戻した
詳しくは、こちらsemamoさんの記事をどうぞ。とても参考になりますよ!
【このときやったこと】ロイヤルカナンCLTをやめ、ヒルズの尿ケアシリーズ「マルチケアコンフォート」に変更。ただし、血尿が出ていないななにはCLTもミックス
※ここでなぜsemamoさんと同じように以前食べていたフードに戻さなかったのかというと、以前食べていたのはロイカナのインドアで、結晶になった原因と考えられるから戻れなかったのです。
【2カ月経過】ななにも血尿が出た
- ななに血尿が出た
- 一方かまどは炎症反応がわずかになった
一瞬、オーマイガー!でしたけれど。
待て待て、かまどはヒルズだけを食べて血尿が改善しているではないか。
と、いうことは、ななに混ぜて与えていたロイカナを止めたらどうなる???
このとき、獣医さんにも療法食による影響を疑っていることをあけすけに相談してみました。
すると、
「療法食を疑うなら、なるべくほかのものと混ぜないで」
とのお答え。(正論)
そこで、一縷(いちる)の望みをかけて、なるべくヒルズ1択で(ほかに混ぜないで)頑張ってみることにしました。
なな血尿から1カ月、かまど血尿から9カ月。炎症わずかに!
ロイカナをななに与えるのを一切やめて1カ月。
尿検査の結果は、ななも、かまども炎症反応がわずかになりました。
やったーーー!!
と思いたいところですが、結晶が復活(>_<)
獣医さんからは、ひとまず血尿が良くなってきたので、このままヒルズのマルチケアを続けましょうということになりました。
結晶は慢性化しやすいとも聞くので、長い付き合いになるのかなあと、思いました。
なな血尿から3カ月、かまど血尿から1年。血尿も結晶もなくなった(いまここ)
うれしい尿検査の結果が出ました。
血尿、結晶は一切出なかったのです!
(ただし、phは7.5と高め)
ここからは獣医さんの見解
- phを下げることにこだわりすぎるのも良くない
- 酸性に傾くと今度はシュウ酸カルシウム結石ができる可能性がある
- 療法食を続行して良いかどうか正直はっきり分からない(我が家の例もあるから?)
- かといって普通食でOKともいえない(先生…)
- 今の状態は理想的
- 水分を摂るのは大事
- ときどき尿検査とレントゲンで石の有無を調べましょう
とても歯切れが悪い(すみません)印象を受けますが、ともあれ、「今がベスト」だといえるということですね。
私としては、ロイヤルカナンを一切やめた結果だなと思っていますが、今後結晶がでるかどうかで、随時フードの変更やサプリなども考えていこうかと思っています。
【現在の2匹のフード】ヒルズ尿ケアシリーズ(マルチケアコンフォートやチキン、フィッシュをローテーション)+ミャウミャウ(下部尿路用)+フリーズドライのまぐろトッピング+ときどきシーバのスープ
ヒルズの尿ケアラインナップはこちら。
膀胱炎の再発を89%の高い確率でケア科学的に証明されています|ヒルズペット
まとめと本日のねこ
猫さんがかかりやすい下部尿路疾患。
今回の尿検査で血尿も結晶も出なかったことから、発症してからの経緯をすべてまとめてみました。
今回の例はあくまでも我が家の場合であり、療法食自体を否定するものではありません。
ただ、療法食を変更する、あるいは止めてみることで何故か良くなったという例もあるということを知って欲しくて記事にしてみました。
アドバイスくださったsemamoさんにも本当に感謝です!
この自動給水器にしてから、お水をとにかく飲んでくれてる。
実はこのおかげもあったのかな…
【2023.12追記】
この記事から3年。6歳になった猫たちですが、かまどさんに血尿再発疑惑が。
新たな情報も仕入れつつ、なんとか治まった経緯はこちらよりご覧いただけます。