私が初めて猫を迎えようと考えたとき、まず思い浮かんだのは「部屋の広さ」でした。1匹であればワンルームマンションで猫と暮らしている人もいますが、2匹ならどうだろう?と。
周りで猫や犬を多頭飼いしている人はたいてい一軒家です。マンションの場合をネットで検索しても、立派なマンションのお部屋ばかりが目につきます。
そんななか、さらに調べるとワンルームマンションで2~3匹の猫と暮らしている人もちらほらいるのに気づきました。そして、その人たちに共通していたのは、
部屋がとっても片付いているということ!
私は掃除は嫌いではないのですが、ものを片付けるのはどちらかというと苦手。今まで夫婦2人で気ままに暮らしていたので、散らからない程度で十分だと思っていました。しかし、猫…しかも、子猫を迎えるのであれば、誤飲やケガのないように部屋を整えなければなりません。
そこで、どうしても猫と暮らしたい気持ちが強かった私は一念発起して部屋を片付けました。
【目次】
猫2匹と暮らす家にするために行った準備と工夫
我が家の間取りは12帖・7帖・5帖の2LDK。各部屋の扉を開放すれば、ワンルーム同様の仕様になります。広さ的には猫2匹いても、人間は2人だけですから十分です。ただし、それは物が少なければの話。
当時我が家では少しづつ断捨離を進めてはいたものの、緊急性がなかったものですから気を抜くとすぐに物がたまる生活でした。「猫を迎えるから!」「子猫が事故を起こしたら大変だから!」と夫を急き立てたら、普段はなかなか動かない夫も頑張ってくれました(笑)。
書類をばっさり捨てて棚を開ける
我が家で最もスペースをとっているのはズバリ「書類」でした。
夫は(人のせいにばかりするねー)書類を捨てたがらない人。聞くと何でもかんでも「取っておいて」と言います(-_-;)
私からすればその8割、いや9割は捨ててOKなんですが、そこを議論しているヒマはありません。実は日頃から大事だと思われる書類はきっちりファイリングしてあって、その他の「保留」には手つかずでいたのですが、思い切ってばっさり捨てる決意をしました。
夫に言った言葉は「このスペースを開けないと猫用品が置けない。書類の精査を私に任せてくれない?時間がないの」
夫はしぶしぶですがOKしてくれました。
捨てましたよ、バッサリ。
ケージ・トイレのスペースを確保
一般的にマンションで猫や犬と暮らす場合、ケージに入れられることが前提となっていることがあります。マンションの規約によるかと思いますので、絶対条件ではありませんが。
我が家では子猫の留守番と就寝時の安全確保のため、ケージを導入しました。よろしければ過去記事もご覧ください。
ケージは災害時や猫が病気になったときなどにも活躍してくれるので、個人的にはあったほうが良いと思っています。
2つ用意したトイレのうち、1つはケージの中に入れられるので、効率も良いんですよね。 ケージのスペースはちょうど新聞を広げたくらいの大きさでスリムなタイプ。その代わり、上にもスペースがある3階建てのものを選びました。
個人的にこのケージ、マンションで猫を飼う人にすごくおすすめです(*‘ω‘ *)
猫たちも上下運動ができますし、誰にも邪魔されない「子供部屋」のような感覚ですね。
床は家具以外のものを置かない
床にものがあると走り回る猫の障害になってしまうし、誤食の危険もあります。それに、猫がいるいないに関わらず、掃除のことを考えると床はなるべくフラットな状態が理想。
実は、猫が来る前から我が家はずっと「お掃除ロボットの通れる部屋」を目指していました。特に夫は便利で楽ができる家電が大好き。それをうまく利用して、設置するソファやテレビボード、ベッドは「お掃除ロボットが通れるサイズのものに統一して」とお願いしていました。
結果的に選んだのはお掃除ロボットのルンバさんではなく、床拭きロボットの「ブラーバさん」になったのですが。
ブラーバを購入した経緯はこちらをご覧ください。
誤算はテレビボードと食器棚にブラーバが 通れなかったことですが、大した問題ではありませんでした。
床にものを置かないことで床拭きロボットは通れるし、猫たちは思いっきり走り回れるし、部屋も若干広く見えるしで、いいことづくめです。
コード類の整理


子猫の誤飲・誤食や事故の原因のひとつがコード類です。特にパソコンやテレビ裏などのコードが密集している箇所が気になりました。
周りに聞くと、コード類に興味をもつ猫もいれば、まったく興味をもたない猫もいるとか。どちらにしても、養生するにこしたことはありません。
これもネットで調べてケーブルボックスを活用したり、段ボールで囲ったりして危ない場所には子猫が入れないように工夫しました。
結果的に我が家の猫たちはコード類に対してそれほど興味は持たなかったようですが、歯の生え変わり時期にスマホの充電コードに噛み付いていた時期もあったので、やって良かったと思っています。
猫が安心して暮らせる家にするために
ねこ検定のテキスト(※)における、猫と暮らすための理想の住居は
- 外からの情報が入る窓があること
- 適度に日が当たる場所があること
- 部屋を立体的に活用できるキャットタワーやキャットウォークを活用する(ただし、人間が管理しやすい高さであること)
- 安心できる寝床や隠れ家があること
- 部屋を自由に移動でき、空調のロスを防ぐ猫専用のドアがあること
- 脱走防止の工夫がされていること
などと書かれています。(もちろん理想であり、猫の特性に合わせてね、と書いてありますが)
(※「ねこ検定」とは、猫への理解を深め、生活をより豊かにするための資格。)
先日、なんとか合格した記事はこちら
我が家はどうだろうか?
キャットウォークなるものはないけれど、その代わりケージの上に上がったりそこから食器棚に飛び移ったりしているので、それが代わりになっているのかなと思います(^-^;
脱走も絶対安心!とは言えないけれど、不在時は必ず窓を閉めるし、玄関とリビングの間には扉もあるし、ほとんどその心配はないかと。
猫たちが成猫になった現在は家じゅう(トイレ以外は)どこでも好きに出入りできるようにしていて、キッチンも特に仕切っていません。(気をつけていることはあります)
このように狭いマンションでも、工夫次第では猫の多頭飼い(2匹ですが)可能です。まだまだ断捨離を続けて、猫のためのスペースを作ってあげたい私なのでした。
スリムなキャットタワーを置けば、狭い部屋でも猫が運動できます。