猫はもともと水をあまり飲まない生き物なので、尿が濃く結石ができやすいといわれています。
かつては我が家の猫たちにも結晶(ストルバイト)が出てしまいました。
現在結晶はなくなりましたが、尿のphは高めで再発しやすい状態です。
再発防止策として、療法食のほかに自動給水器を取り入れ、たくさん水を飲んでもらえるように工夫しています。
自動給水器はさまざまな種類があり、使い勝手やメンテナンスも気になるところではないでしょうか。
そこで、今回は循環式自動給水器を半年以上使ってみた感想とお手入れ方法を紹介します。
【目次】
- 自動給水器ペットファウンテン ドリンクウェル360
- 自動給水器ドリンクウェル360を使って感じたメリット
- 自動給水器ドリンクウェル360を使ってみて感じた注意点
- 自動給水器ドリンクウェルのお手入れ方法
- 自動給水器を購入して良かった
自動給水器ペットファウンテン ドリンクウェル360
我が家で使っている循環式自動給水器はこちらです。
直径約34cm、高さ22cmと、若干大きめ。プラスチック製なので本体はそれほど重たくはありません。(水を入れたら重たいです)電源コードとインラインプラグを繋いで作動させます。
水は中に入っている活性炭フィルターを通って循環する仕組みで、容量は3.8リットル。噴出口のリングは1口~5口まで5種類あり、好みで交換可能です。
お値段は7000円前後~と、購入にはまあまあ勇気がいります。
自動給水器ドリンクウェル360を使って感じたメリット
水を良く飲んでくれるようになった
まずは目的達成です!ちなみに、この自動給水器で良く飲んでくれるのはかまど(キジトラ、メス、2歳)。噴水口をペロペロ舐めるように飲んでいますね。
おそらくですが、給水器に高さがあるため体勢を崩さずに飲めるのが良いのではないかと思っています。
一方、姉妹のななも自動給水器で飲むことがありますが、元から使っているヘルスウォーターマグのほうがお気に入りのようです。
水がまろやかになる不思議な器として、多くの猫好きさんに支持されています。ななは自動給水器よりもこちらで飲んでいるほうが多いですね。
どちらにしても、にゃんずがそれぞれ水をよく飲んでくれるようになったのは間違いないです。
大きいので安定感がある
本体自体は軽いですが、水がたっぷり入りますので、どっしりと安定します。我が家の猫たちが走り回っても、ひっくり返ることはまずありません。ただし、ほこりは入りますが(^-^;
キレイな水が流れる
水は活性炭フィルターを通って循環し、フォームフィルターでホコリやゴミなどを集めてくれます。
流れる水が理想的だという理由は、
- 水の表面張力が解かれ、空気中の酸素が水中に引き込まれる
- 常時循環することでバクテリアの成長が抑制される
- 流水音や視覚で猫の興味を引く
などといわれています。
猫さんの好みもあるかとは思いますが、常にキレイな水が流れてくれるのは飼い主にとっても安心できることです。
見た目にも癒される
これは飼い主さんの好みもあるかもしれませんね。私は部屋にミニ噴水があるような感じがして気に入っています^^
流水の強弱は上部のつまみを回せば調整できるので、最弱にしておけば私はそれほど流水音は気になりません。
自動給水器ドリンクウェル360を使ってみて感じた注意点
電源ボタンがない
この給水器にはON/OFFのボタンがなく、コンセントにさした電源コードとインラインプラグを繋ぐことで作動する仕組みです。
私は特に不便を感じていませんし、むしろボタンがないことで誤作動を防ぐことができるのかなと思っています。
パーツのメンテナンスが大変
おそらく、多くの人が気になるポイントはここだと思うのです。私も夫に自動給水器を買うことを相談されたとき、一番気になったのがメンテナンスですから。
メンテナンス方法については記事の後半で説明しますが、フィルター関係の掃除が苦手な人は正直大変かもしれません。
慣れてしまえば、お水を交換するついでにちゃちゃっと洗えるようになるかと思います。愛猫優先に考えれば、苦には感じなくなるものですよ^^
パーツ交換コストがかかる
定期的に交換しなければならないフィルター類は、アマゾンの配送料無料サービスを使ったり、楽天セール時などにまとめ買いしておいたりすると効率が良いです。
でないと、配送料だけでコストがかさんでしまいますので…。
①活性炭フィルター
お水を常にキレイに循環させてくれる、活性炭フィルター。交換の目安はメーカー推奨で2~4週間です。正直、目に見えるほど水が汚くならないのでどうなの?と思いますが、ここが一番肝心なところなので、私はぎりぎり1カ月で交換しています。
(多頭飼いの場合はもっと早いサイクルで交換したほうが良い場合もあります)
活性炭フィルターは3つセットで1000円ちょっと。
②フォームフィルター
水に混入したゴミやほこりを吸着してくれるフィルターです。活性炭フィルターよりも交換頻度は低めで、1~2カ月となっています。どうやらこれが無くても成り立つらしいのですが、これがあることで活性炭フィルターの持ちが良くなるとのこと。
2個入りで1000円ちょっとです。
水流音・水はねが気になる場合も
もともと、中心がコーン形状になっているので、水はねが軽減される仕様です。水流はキャップのネジで調節可能。最大だと音・水はね共に大きくなり、床にも飛び散ることがあるので、私は最弱にして、さらに水分を吸収するマット(3coinsで購入)を床に敷いています。もっとも、水流が最弱だとそれほど水はねもありませんが。
自動給水器ドリンクウェルのお手入れ方法
自動給水器のメンテナンスは大きく分けて2つ。あくまでもメーカー推奨の方法です。
- パーツを外して中性洗剤で手洗い後、塩素系漂白剤10%入りの水を入れて作動させ、クリーニング。すすぎは入念に。(1週間に1度)
- ポンプを取り出して分解し、内部を中性洗剤で手洗い後、希釈した塩素系漂白剤につけおきして、すすぐ。(2週間に1度)
…なかなかハードルが高い作業ですよね(^-^;
私はとりあえず、塩素系漂白剤は過去1度しかまだ使っていません。水を交換(私は1~2日に1回)するたびに軽くでもパーツを洗えば、それほど汚れは気にならないように感じます。
ポンプ部分の洗浄は、デリケートな場所だけに手を付けにくいのですが、メーカー推奨通り、きちんと分解洗浄することをおすすめします。
実は私も分解すると壊れてしまうような気がして、表面しか洗浄していなかったのです。思い切って分解したところ、内部も結構汚れていて慌てて洗浄したことがあります。
調べたら、洗浄方法を具体的に解説してくださっているレビューを見かけたので貼っておきます。より詳しく知りたい人におすすめです。
【家電製品ミニレビュー】ペットに新鮮な水を与えられる自動給水器「ペットファウンテン」 - 家電 Watch
自動給水器を購入して良かった
噴水状の自動給水器は猫に水があることを知らせ、飲もうという気にさせてくれる画期的なアイテムだと思います。あまり水を飲まない猫さんにはもちろん、作りが大きいので多頭飼いされている場合にもおすすめです。
正直、お手入れが大変じゃないといえば嘘になります。しかし、これで水をたくさん飲んでくれるのであれば、「数少ない飼い主のできること」として喜んでさせていただきましょう、という気持ちなのであります。^^
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
猫が下部尿路疾患になりやすい理由はこちらを。
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